女性の睡眠について
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①はじめに
世界の人々と日本人の睡眠時間の比較
経済協力開発機構の2021年統計によると、一日あたりの 睡眠時間は参加33か国平均で、男性8.4時間、女性8.5時間に対し、
日本人は男性7.5時間、 女性 7.3時間で、 統計参加国の中で日本人女性が最短でした。
②国内の女性の睡眠状況について
2020年のNHK国民生活時間調査によれば、 30代以降の 女性の睡眠時間は男性よりも短くなり、 50代女性の平均睡眠 時間が全性別・年代で最短です。 (6.7時間)
③睡眠の質を下げる要因: 閉塞性睡眠時無呼吸症OSAS
睡眠の質を下げる要因の一つとして、閉塞性睡眠時無呼吸症 (OSAS : Obstructive Sleep Apnea Syndrome ) があります。
耳鼻科で扱う鼻から喉にかけての空気の通り道 (上気道)の閉塞によって、10秒以上の 無呼吸や低呼吸状態が睡眠中の1時間あたり5回以上発生している疾患を指します。 「いびき」や「頻回の中途覚醒」「起床時のロの渇き」「頭痛や頭重感」「日中の眠気」などが主な症状ですが、全く自覚症状が無いこともあります。
OSASの発症要因として多いのが「肥満」です。しかし、肥満だけがOSASの原因とは限りません。
④OSASを誘発する要因:小顎
OSASを 「中高年男性特有の疾患」 と思われる方も多いかもし れませんが、 女性にもOSASの罹患リスクを高める要因がいくつもあります。その1つが「小顎(下顎が小さいこと)」で肥満が無くても、いびきをかく要因となります。 女性は、男性と比較 して骨格が小さいため、小顎の割合も高くなります。
下顎が小さい場合、 空気の通り道である上気道も狭いので、 仰向けでの睡眠中に舌の付け根部分が落ち込むことで上気道が閉塞しやすくなります。
⑤ライフステージ別に見る、 OSASの発症リスク
女性では、ライフステージに応じたOSASのリスクが存在しま す。 ①妊娠に伴う肥満や、②女性ホルモンレベルの上昇に伴う鼻腔・咽頭粘膜のむくみ、③粘液分泌の増加は気道を狭くし、 OSASを誘発しやすくなります。
胎児の成長に伴い循環血液量や換気量が増えますが、 OSASがあると換気が抑制され妊娠高血圧や糖尿病などの「妊娠合併症発症」リスクが高まり、 胎児の発育にも影響する可能性があります。
⑥OSASが及ぼす健康リスク
OSASに罹患すると「睡眠の質」が下がり、日中の眠気により「仕事の効率」が低下し、「居眠り運転」などの事故リスクが高 まります。 さらに「高血圧・糖尿病・心血管障害などの生活習慣病」が発症しやすくなり、 また、 「歯周疾患・心房細動・脳卒中・虚血性心疾患・睡眠中の突然死」等のリスクも上がります。いびきやOSASは 「放置してよい疾患」とは決して言えません。
⑦おわりに
統計のとおり、もともと男性よりも睡眠時間が不足しがちな女性にとっては、睡眠の「質」を向上させることがとても重要です。
睡眠時無呼吸症の発症リスクは、ライフステージごとに変化していきます。
「いびき」だからと言って決して放置をせず、睡眠時無呼吸症の有無を調べ、 適切な治療を行い、良質な睡眠と良質なQOLを手に入れることが重要であり、かつ様々な深刻な疾患の予防のため、また⑥に挙げた高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防の観点からも、睡眠時無呼吸を治療することは、実はのみぐすりを使うわけでもなく、経済的にも非常に効率的な治療です。
もともと睡眠時無呼吸症候群の原因となる上気道を診察する耳鼻科の疾患である睡眠時無呼吸症候群の検査と治療のために当院までお気軽にご相談ください🏝️🏝️🏝️
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①はじめに
世界の人々と日本人の睡眠時間の比較
経済協力開発機構の2021年統計によると、一日あたりの 睡眠時間は参加33か国平均で、男性8.4時間、女性8.5時間に対し、
日本人は男性7.5時間、 女性 7.3時間で、 統計参加国の中で日本人女性が最短でした。
②国内の女性の睡眠状況について
2020年のNHK国民生活時間調査によれば、 30代以降の 女性の睡眠時間は男性よりも短くなり、 50代女性の平均睡眠 時間が全性別・年代で最短です。 (6.7時間)
③睡眠の質を下げる要因: 閉塞性睡眠時無呼吸症OSAS
睡眠の質を下げる要因の一つとして、閉塞性睡眠時無呼吸症 (OSAS : Obstructive Sleep Apnea Syndrome ) があります。
耳鼻科で扱う鼻から喉にかけての空気の通り道 (上気道)の閉塞によって、10秒以上の 無呼吸や低呼吸状態が睡眠中の1時間あたり5回以上発生している疾患を指します。 「いびき」や「頻回の中途覚醒」「起床時のロの渇き」「頭痛や頭重感」「日中の眠気」などが主な症状ですが、全く自覚症状が無いこともあります。
OSASの発症要因として多いのが「肥満」です。しかし、肥満だけがOSASの原因とは限りません。
④OSASを誘発する要因:小顎
OSASを 「中高年男性特有の疾患」 と思われる方も多いかもし れませんが、 女性にもOSASの罹患リスクを高める要因がいくつもあります。その1つが「小顎(下顎が小さいこと)」で肥満が無くても、いびきをかく要因となります。 女性は、男性と比較 して骨格が小さいため、小顎の割合も高くなります。
下顎が小さい場合、 空気の通り道である上気道も狭いので、 仰向けでの睡眠中に舌の付け根部分が落ち込むことで上気道が閉塞しやすくなります。
⑤ライフステージ別に見る、 OSASの発症リスク
女性では、ライフステージに応じたOSASのリスクが存在しま す。 ①妊娠に伴う肥満や、②女性ホルモンレベルの上昇に伴う鼻腔・咽頭粘膜のむくみ、③粘液分泌の増加は気道を狭くし、 OSASを誘発しやすくなります。
胎児の成長に伴い循環血液量や換気量が増えますが、 OSASがあると換気が抑制され妊娠高血圧や糖尿病などの「妊娠合併症発症」リスクが高まり、 胎児の発育にも影響する可能性があります。
⑥OSASが及ぼす健康リスク
OSASに罹患すると「睡眠の質」が下がり、日中の眠気により「仕事の効率」が低下し、「居眠り運転」などの事故リスクが高 まります。 さらに「高血圧・糖尿病・心血管障害などの生活習慣病」が発症しやすくなり、 また、 「歯周疾患・心房細動・脳卒中・虚血性心疾患・睡眠中の突然死」等のリスクも上がります。いびきやOSASは 「放置してよい疾患」とは決して言えません。
⑦おわりに
統計のとおり、もともと男性よりも睡眠時間が不足しがちな女性にとっては、睡眠の「質」を向上させることがとても重要です。
睡眠時無呼吸症の発症リスクは、ライフステージごとに変化していきます。
「いびき」だからと言って決して放置をせず、睡眠時無呼吸症の有無を調べ、 適切な治療を行い、良質な睡眠と良質なQOLを手に入れることが重要であり、かつ様々な深刻な疾患の予防のため、また⑥に挙げた高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防の観点からも、睡眠時無呼吸を治療することは、実はのみぐすりを使うわけでもなく、経済的にも非常に効率的な治療です。
もともと睡眠時無呼吸症候群の原因となる上気道を診察する耳鼻科の疾患である睡眠時無呼吸症候群の検査と治療のために当院までお気軽にご相談ください🏝️🏝️🏝️
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