鼻づまり(鼻閉)について
一般的には鼻腔内の粘膜構造と鼻中隔(鼻のしきり)に対するアプローチが主たる治療対象ですが、当院ではその他にも、鼻の入り口に対してはアメリカ🇺🇸での保存的(手術以外)な治療方法も適時取り入れております。
具体的には、粘膜構造と鼻中隔以外に、
― 鼻の粘膜だけでなく「鼻の入口」も重要です ―
鼻づまり(鼻閉)は、耳鼻科外来で最も多い症状の一つです。
多くの場合、鼻づまりは「鼻の粘膜の腫れ」によって起こると考えられています。
たとえば
などでは、鼻粘膜の炎症によって下鼻甲介が腫れることで鼻腔が狭くなり、鼻づまりが生じます。
しかし、実際には鼻づまりの原因はそれだけではありません。
近年、欧米では
「鼻の入口の狭さ」
が鼻閉の重要な原因として注目されています。
鼻呼吸のボトルネック
― nasal valve(鼻弁) ―
鼻の内部には、空気の通り道が最も狭くなる部分があります。
この部分を
nasal valve(鼻弁)
と呼びます。
鼻弁は
などの構造で形成されています。
この部分は鼻腔の中で最も抵抗が大きく、
鼻呼吸の空気抵抗の多くがここで決まる
と考えられています。
そのため、この部分が狭くなると、強い鼻づまりを感じることがあります。
nasal valve collapse(鼻弁虚脱)
鼻弁の構造が弱い場合、吸気時の陰圧によって
鼻の入口が内側に吸い込まれてしまう
ことがあります。
これを
nasal valve collapse(鼻弁虚脱)
と呼びます。
この状態では、単に粘膜が腫れているのではなく
鼻の構造と空気の流れ
の影響で鼻づまりが生じます。
空気の流れとベルヌーイの原理
鼻弁虚脱には、空気の流れの物理法則も関係しています。
空気は狭い場所を通過すると流速が増加します。
流速が速くなると、周囲を内側に引き込む力が生じます。
これは
ベルヌーイの原理
として知られています。
そのため、鼻弁が弱い場合
強く鼻を吸い込むほど、鼻の入口が吸い込まれて狭くなる
ことがあります。
Starling resistor(スターリング抵抗モデル)
鼻弁虚脱を理解するためには、
Starling resistor
という生理学的モデルがよく用いられます。
これは
「柔らかい管の途中に狭い部分があると、
外からの圧力や内部の陰圧によって
管が潰れてしまう」
というモデルです。
鼻呼吸においては
という条件がそろうため、
鼻弁がつぶれてしまう現象(collapse)
が起こることがあります。
nasal valve collapse の特徴
次のような症状がある場合、鼻弁が関係している可能性があります。
①強く鼻を吸うとかえって鼻が詰まる
②小鼻を横に引くと呼吸が楽になる
③鼻先を持ち上げると通りが良くなる
鼻弁虚脱は、手術以外の方法で改善することがあります。
鼻づまりの原因は一つではありません
鼻づまりの原因は
など、複数の要因が組み合わさっていることが多くあります。
当院では、これらを総合的に評価し、患者さんの症状に合わせた治療をご提案しています。
一般的には鼻腔内の粘膜構造と鼻中隔(鼻のしきり)に対するアプローチが主たる治療対象ですが、当院ではその他にも、鼻の入り口に対してはアメリカ🇺🇸での保存的(手術以外)な治療方法も適時取り入れております。
具体的には、粘膜構造と鼻中隔以外に、
― 鼻の粘膜だけでなく「鼻の入口」も重要です ―
鼻づまり(鼻閉)は、耳鼻科外来で最も多い症状の一つです。
多くの場合、鼻づまりは「鼻の粘膜の腫れ」によって起こると考えられています。
たとえば
- アレルギー性鼻炎
- 上咽頭炎 (Bスポットの炎症)
- 副鼻腔炎
などでは、鼻粘膜の炎症によって下鼻甲介が腫れることで鼻腔が狭くなり、鼻づまりが生じます。
しかし、実際には鼻づまりの原因はそれだけではありません。
近年、欧米では
「鼻の入口の狭さ」
が鼻閉の重要な原因として注目されています。
鼻呼吸のボトルネック
― nasal valve(鼻弁) ―
鼻の内部には、空気の通り道が最も狭くなる部分があります。
この部分を
nasal valve(鼻弁)
と呼びます。
鼻弁は
- 鼻中隔
- 上外側軟骨
- 下鼻甲介前端
- 鼻翼
などの構造で形成されています。
この部分は鼻腔の中で最も抵抗が大きく、
鼻呼吸の空気抵抗の多くがここで決まる
と考えられています。
そのため、この部分が狭くなると、強い鼻づまりを感じることがあります。
nasal valve collapse(鼻弁虚脱)
鼻弁の構造が弱い場合、吸気時の陰圧によって
鼻の入口が内側に吸い込まれてしまう
ことがあります。
これを
nasal valve collapse(鼻弁虚脱)
と呼びます。
この状態では、単に粘膜が腫れているのではなく
鼻の構造と空気の流れ
の影響で鼻づまりが生じます。
空気の流れとベルヌーイの原理
鼻弁虚脱には、空気の流れの物理法則も関係しています。
空気は狭い場所を通過すると流速が増加します。
流速が速くなると、周囲を内側に引き込む力が生じます。
これは
ベルヌーイの原理
として知られています。
そのため、鼻弁が弱い場合
強く鼻を吸い込むほど、鼻の入口が吸い込まれて狭くなる
ことがあります。
Starling resistor(スターリング抵抗モデル)
鼻弁虚脱を理解するためには、
Starling resistor
という生理学的モデルがよく用いられます。
これは
「柔らかい管の途中に狭い部分があると、
外からの圧力や内部の陰圧によって
管が潰れてしまう」
というモデルです。
鼻呼吸においては
- 鼻弁が最も狭い部分
- 吸気で陰圧が発生
- 柔らかい鼻翼が内側に吸い込まれる
という条件がそろうため、
鼻弁がつぶれてしまう現象(collapse)
が起こることがあります。
nasal valve collapse の特徴
次のような症状がある場合、鼻弁が関係している可能性があります。
①強く鼻を吸うとかえって鼻が詰まる
②小鼻を横に引くと呼吸が楽になる
③鼻先を持ち上げると通りが良くなる
鼻弁虚脱は、手術以外の方法で改善することがあります。
鼻づまりの原因は一つではありません
鼻づまりの原因は
- Bスポットの炎症、鼻粘膜の炎症
- 鼻中隔弯曲
- 下鼻甲介肥厚
- 鼻弁の狭窄
など、複数の要因が組み合わさっていることが多くあります。
当院では、これらを総合的に評価し、患者さんの症状に合わせた治療をご提案しています。